合気道では稽古を始める時と終わる時には、道場の正面に礼をし、稽古する相手とも技ごとに「お願いします」「ありがとうございました」の挨拶と礼をします。ただし、単純にこの行為によって礼儀作法が身につくわけではありません。
合気道の稽古は、一つの技をお互いに掛け合う中で相手のことをよく見て理解しあい、尊重しあうことを目標としています。そういった稽古を続ける中で、相手に対する感謝の気持ちや思いやりが生まれ、礼儀作法も身につくことを狙っています。
久が原合気道倶楽部では「礼儀作法はこうだ」という指導はしませんが、稽古の中で自然に相手を思いやる心が育つことを留意しながら指導を行っています。